サラリーマンの先輩を見て抱いた不安感

雑記

しがないサラリーマンのサビモです。社会情勢も大きく変わっていく昨今、時代に取り残されないため、様々な情報が飛び交い、不安になる人も多い事でしょう。今日僕は社内で50代の先輩を見て、恐怖を感じずにはいられなかった。

サラリーマンである以上、半期や通期での査定があるのではないだろうか。僕の隣の50代先輩社員、Aさんとしよう。Aさんに、査定に関する電話がスマホに入った。内容は簡単、自身がジェネラリストかスペシャリストか、査定票の選択する部分が未記入であったとのこと。

ジェネラリスト、スペシャリストを選択する制度は昨年、突然開始された。ある一定以上の職位から昇格がルート分岐され、簡単に説明すると、ジェネラリストは出世し、管理職になる道。スペシャリストは技能を極め、その道のプロになる道。非常にわかりやすい。

しかし、この制度の問題点は、出世できない、技能も極めない人に取っては地獄の選択になるということである。残念なことに、このAさんは自身に選ぶ道が存在しないため、査定票の選択を未記入で提出したのである。

未記入である以上、現在の職位から上に上がることはない。つまり、基本給が上がらないのである。Aさん本人は電話口で全く納得していないようだった。

Aさんのジェネラリストへの道としては、ずっと後輩の僕から見ても不可能であることは一目瞭然。昼休み明けから、長いと1時間くらい寝ている時があるのだ。また、社内の申請や提出物等は期限を守れないケース、マニュアルに従わないなど、人を管理する立場には程遠いのである。

では、スペシャリストはというと。Aさんはアイデアマンであるが、アイデアを実行するパワーが足りず、難しい仕事は基本的に行わず、下に振ってきた。そのため、何かを思いついて口に出すものの、難しい仕事は行っていないので、専門性も養われていないのである。

結果としてAさんはジェネラリストにも、スペシャリストにも慣れない、案件をちゃっかりしっかりこなす、作業員になってしまったのである。

Aさんがとりあえず、コースを選択したからといって、上がれるわけではない。選んだ後に、昇格するための認定条件があり、Aさんではクリアできそうにもないのである。

しかし、Aさんは幸せかもしれない。電話口で、「上のポジションがない」「仕事を外された」と他責であったので、精神的には楽なのであろう。外野から見るAさんの認識とは異なるが。

上のポジションはあった。厳密的には僕の入社前までは、上のポジションに収まっていたが、業績が悪く落とされている。仕事を外されたのは、散々仕事を振ってきた下の人がスペシャリストとなり、Aさんを追い抜いただけなのである。

Aさんが自身を客観視できていない点は問題であると思う。しかし、Aさんをそうさせた環境にも問題はあった。当時の上司に気に入られていたAさんは自身から行動せず、案件や顧客を担当させてもらっていた。

アイデアは良いので企画は通りやすい。当時の上司もAさんの企画が商材の中心であったので、Aさん仕事を下の人間に無理やりでも、作業をやらせる組織が出来上がっていた。

残念なことに、当時の上司も組織が崩壊直前まで傾き、外されたと同時にAさんの道も途絶えたのかもしれない。その後、Aさんにはチャンスはあったものの、実力不足だったのである。

今日僕はAさんを見て、僕は自分を客観視し、どんな環境でも対応できるスキル、どんな仕事でも一生懸命やり抜く力。それを大事にしようと改めて思いました。

いやはや、サラリーマンとは安定しているが、一方で自発性や主体性がないと、一定の組織でしか活躍できない人材が生まれる恐ろしさも持ち合わせていると感じました。

それと、Aさん意外にもジェネラリストにもスペシャリストにもなれないであろう人間は他にも見ている。会社的が突然始めた制度は、部下なし管理職の廃止。一定以上から昇級しないということは、年功序列の段階的な廃止である。

これは会社が決めた制度なので、事実上ある一定から僕の会社での年功序列は止まってしまう事を意味している。おそらく、同世代は気づいていない人間が多いだろうが、出世や昇級、昇格に興味がない人間が増えたのも事実な気もしている。

会社が悪いのか、政治や経済が悪いのか、正確なところは分からないが、個人の時代であることは確かである。努力するしかないのであろう。会社よ副業を解禁してくれ。

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